新・教場

新・教場

長岡 弘樹

出版社:小学館 出版年月日:2025/07/04

小学館 | 2025/07/04

5.00
本棚登録:2人

みんなの感想

感想

映画化されたということで興味を持ったこの作品、期待以上でした。警察学校を舞台にした連作形式で、個性的な教官と生徒たちの関わりを描いています。 各話が独立しているため、気軽に読み進められるのが良いところです。風間教官という主軸となる人物がいながらも、毎話異なる生徒にスポットが当たることで、多様なキャラクターの成長や葛藤が丁寧に表現されています。新社会人の自分にとって、先輩上司との関係や自分の適性について改めて考えさせられる部分も多くありました。 特に印象的だったのは、各エピソードの構成の巧みさです。一見単純に見える場面設定から、人間関係の複雑さや職業としての警察官の重責が徐々に浮かび上がってくる。そうした緻密な構成力があるからこそ、読み始めたら止められなくなるのだと感じます。 警察という特殊な職場の話ですが、組織の中で成長していくプロセスは多くの職場に共通するものがあり、同年代の自分にも響くものがありました。長編というわけではないので、仕事の合間にも読みやすく、新社会人にとってはちょうどいい一冊だと思います。

感想

「教場」の続編ですね。前作も映画で見て興味深かったので、さっそく手に取ってみました。 警察学校の教官・風間公親と生徒たちの関係を描いたお話なんですが、これがね、本当に面白い。毎話違う生徒に焦点が当たるから、いろんなバックグラウンドを持った若い人たちのドラマが見えてくるんです。工場の息子さんだったり、柔術の達人だったり、みんなそれぞれの悩みを抱えているんだなあって。 文体も読みやすくて、パート帰りの疲れた頭でもスッと入ってきます。警察学校という、ふだんなかなか知ることのない世界の内側が垣間見られるのも良いですね。教官の指導方針にもいろいろ考えさせられることがあります。 短編集みたいな構成だから、時間がない時でも一話ずつ気軽に読み進められるのが嬉しい。これなら忙しい毎日の中でも無理なく楽しめます。映画もまた見たくなりました。