成瀬は都を駆け抜ける

成瀬は都を駆け抜ける

宮島 未奈

出版社:新潮社 出版年月日:2025/11/29

新潮社 | 2025/11/29

3.25
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みんなの感想

感想

最近話題だというので手に取ってみました。宇宙飛行士が人類を救うというお話ですね。 正直なところ、科学的な説明がたくさん出てきて、私のような年寄りにはついていくのが大変でした。でも著者の想像力というか、こういう状況ならどうするか、という考え方は面白いと思いました。一人の男性がたった一人で宇宙でのミッションに挑むというのは、読んでいてハラハラします。 ただ、上巻を読み終わった今のところ、物語がどこへ向かうのかもまだはっきり見えず、人物描写も深いとは言えないような気がします。娯楽としての宇宙冒険小説として読めば、まあまあ楽しめるかもしれませんが、私が好きな人間ドラマや心情描写を期待していた分、少し期待外れでした。 下巻も読むべきか迷っているところです。もう少し、主人公の心の動きを知りたい気もします。

感想

話題の青春小説シリーズがついに完結!成瀬あかりというこれほどまでに魅力的なキャラクターが主人公の作品は、本当に久しぶりです。 高校卒業から京大進学へと舞台が移る中、成瀬の新たな挑戦と成長を追うわけですが、相変わらずのぶれなさと行動力、そして周囲の人間関係の築き方が本当に素晴らしい。公務員の立場からすると、組織内で人間関係を築くことの難しさを日々感じているので、成瀬がどんな環境でも周囲と素敵な関係を作っていく様子に惹きこまれてしまいました。 個性的なサークル仲間たちとの交流や、一見すると京都という舞台での日常的なエピソードの積み重ねなのに、読んでいて心が満たされる感覚。シリーズを通して追ってきたキャラクターたちの「その後」も丁寧に描かれていて、本当に納得のいくエンディングです。 完結と聞いて少し寂しさもありますが、これ以上ない形での幕引きができていると思います。シリーズ全体を通して、最高の青春小説体験になりました。

感想

成瀬シリーズの完結編ということで、めっちゃ期待して読んだんですけど…正直ちょっと物足りなかったです。 前作までの勢いや、成瀬あかりのキャラクターの魅力がいまいち活かされていないというか。京大に進学してからの物語なんですが、新しい登場人物たちとの関係性の描き方が浅く感じて、それぞれのエピソードがあんまり心に残らなかったんですよね。 特に、シリーズを通じて大事だと思ってた要素が最後になって雑に処理されてる感があって。青春小説として完結という大事なポイントなのに、なんか駆け足で終わらされちゃった印象。最強の主人公に相応しいハッピーエンドを見届けたかったのに、そこまでの過程がちょっと弱かったから、余韻が今ひとつです。 シリーズファンの人には申し訳ないですが、これなら前作で止めておいてもよかったかなーって思ってしまいました。