プロジェクト・ヘイル・メアリー 下
早川書房 | 2026/01/22
みんなの感想
ウィーアー・ア・マーズが大ヒットしてから、アンディ・ウィアーは話題の作家として気になる存在だった。この下巻は上巻の興奮をそのまま引き継いでいるかと期待したのだが、正直なところ中盤から物語の勢いが散漫になる印象を受けた。 確かに科学的知見とユーモアで世界観を構築する手腕は相変わらず見事で、主人公の機知と奮闘は最後まで興味深い。ただ、問題解決のプロセスが繰り返しのパターンになり始めると、さすがに長さを感じてしまう。SFエンタメ小説として最後までエンジン全開で走り切ることを期待したが、どうも尻すぼみ感は否めない。 それでも、宇宙冒険譚として基本的なやりがいは十分にあるし、緊迫した場面では引き込まれる。ウィアーらしい工夫と人類への希望というテーマも貫徹されている。話題作として読む価値はあるが、三部作を通じて見ると、やはり最初の作品の輝きには及ばないというのが率直な感想だ。
『火星の人』が面白かったから、この『プロジェクト・ヘイル・メアリー』も絶対読もうと思ってました。下巻だけの感想になっちゃいますが、本当に傑作です! 主人公の孤独な宇宙での冒険とか、予想外の出会いとか、ページをめくる手が止まりませんでした。科学的な知識がいっぱい出てくるんですけど、難しすぎずにストーリーに自然に組み込まれてるから、私みたいな理系が苦手な人でも全然読める。むしろ、そういう工夫が随所に感じられるのが著者の上手さだなって思います。 何より、絶望的な状況の中で希望を持ち続ける主人公のキャラクターが素敵。ユーモアも交えながら、最後まで諦めない姿勢には本当に励まされました。上巻を読んでから下巻に進むともっと楽しめると思いますが、それでもこの下巻だけで充分に満足できる完成度です。SF初心者にもおすすめできる一冊ですね。