本日は、お日柄もよく

本日は、お日柄もよく

原田マハ

出版社:徳間書店 出版年月日:2013/06/01

徳間書店 | 2013/06/01

4.33
本棚登録:7人

みんなの感想

感想

言葉の力ってこんなにすごいんだ、って改めて実感させられた一冊です。 結婚式のスピーチという日常的なシーンから始まるのに、どんどん引き込まれていきました。主人公こと葉が伝説のスピーチライター久美に出会って、その世界に飛び込んでいく過程が本当に楽しい。大学院の研究でも「伝える」ことの難しさを感じているので、このお話はすごく身近で、かつ刺激をもらえました。 印象的だったのは、スピーチライターという職業を通じて、言葉がどうやって人の心を動かすのかが丁寧に描かれている点です。技巧的になりすぎず、でも深い。政治という大きなステージも登場しますが、人間ドラマとしての温かさが失われていないんです。 読んでいて何度も目頭が熱くなりました。スピーチシーン自体の感動もあるし、キャラクターの成長を応援したくなる気持ちもあります。気軽に読める長さなのに、読み終わった後には「いい話を読んだ」という満足感がしっかり残ります。仕事に疲れた時とか、心が少し渇いた時に開きたくなる、そんな素敵な作品です。

感想

最近、書店で話題になっているこの本を手に取ってみました。文庫本ということもあり、気軽に読める長さが定年後の読書には丁度いい。 OLが伝説のスピーチライターに弟子入りするという設定で、一見すると若い世代向けかと思いましたが、読んでみると違いました。言葉の力、人を動かすスピーチの本質について、私たちの世代にも響く深い考えが散りばめられているのです。 何より良かったのは、キャラクターの成長が丁寧に描かれていることです。政界という大きな舞台に身を置いた主人公が、試行錯誤しながら自分の言葉を磨いていく様子に、思わず応援したくなってしまいました。著者の観察眼が鮮やかで、人間関係の機微も上手く表現されている。 仕事を通じて自分を高める喜びや、言葉との付き合い方について考えさせられる。定年後のいまだからこそ、人生経験と重ねて読むことができる素敵な作品だと思います。娯楽としてもしっかり面白く、文学的な満足感もあります。

感想

久しぶりに心がときめく物語に出会いました。スピーチライターという職業を通じて、言葉の力がいかに人の心を動かすかを丁寧に描いた作品です。 主人公こと葉が伝説のスピーチライター久美に出会い、修行を積んでいく過程が実にリアルで、思わず引き込まれてしまいました。仕事の厳しさと、その先にある達成感が伝わってくるようです。私たちボランティアの仕事も同じように、相手の心に届く言葉を選ぶことの大切さを改めて感じさせてくれます。 文庫本という手軽さも良く、何度も読み返したい魅力があります。著者の描写力も素晴らしく、政治的なテーマを扱いながらも、決して重くならず、むしろ前向きなエネルギーが満ちています。同世代の方たちにも、若い世代にもぜひ勧めたい一冊です。慎重に本を選ぶ私ですが、これは間違いなく価値のある作品だと確信しています。