嫌われる勇気

嫌われる勇気

岸見 一郎 / 古賀 史健

出版社:ダイヤモンド社 出版年月日:2013/12/13

ダイヤモンド社 | 2013/12/13

3.33
本棚登録:6人

みんなの感想

感想

正直、最初は哲学書に対してちょっと不安でした。高専の勉強で忙しいし、難しい内容だったらどうしようって。でも友人のレビューが良かったので、思い切って読んでみることにしたんです。 実際に読んでみると、対話形式だから意外とサクサク読めました。青年と哲学者の会話を通じて、アドラーの考え方が自然に入ってくる感じです。特に「誰かの期待のために生きてはいけない」という部分は、周囲の目を気にしがちな私にとって目からウロコでした。 学校での人間関係で悩んでいたので、この本の考え方は本当に参考になりました。すべての悩みは対人関係から生まれるという主張は、最初は極端に思えたけど、考えてみるとそうなのかもって思います。 ただ、内容が理想的すぎて、実際に実践するのは難しそうだなとも感じました。理論と現実のギャップがあるというか。でも、ものの見方を変えるきっかけになるという点では、読む価値がある本だと思います。

感想

アドラー心理学という興味深いテーマを扱った作品ですが、個人的には期待と現実のギャップを感じてしまいました。 対話篇形式という構成自体は分かりやすく、哲学的な内容を親近感を持って読める工夫だと思います。しかし、実際に読んでみると、青年の質問や反論がやや人工的に感じられて、自然な議論というより教えを一方的に受け取る形になっているように思えます。 また、「人間の悩みはすべて対人関係の悩み」という主張は確かに刺激的ですが、その根拠の提示が不十分だと感じました。心理学の専門書というより啓発書に近い印象で、より深い学問的な議論を期待していた僕には物足りません。 アドラー心理学の入門書としての価値は認めますが、すでに心理学や哲学に親しんでいる読者にとっては、やや表面的な内容に映るかもしれません。世界的な巨匠の思想をもっと本質的に掘り下げた解説があれば、より説得力のある作品になったはずです。

感想

アドラー心理学の入門書として、非常によくできた一冊だと思います。 対話篇形式という選択が絶妙で、哲学者と青年の議論を追いながら、なぜアドラーの思想が「トラウマ否定」「すべての悩みは対人関係」という主張に至るのかを自然に理解できました。エンジニアとして論理的な思考を重視する私にも、この構成は非常に説得力がありました。 特に印象的だったのは、他者の期待を満たすために生きることの虚しさについての指摘です。責任感が強いタイプほど陥りやすい罠であり、自分の人生設計を見直すきっかけになりました。 ただ一点、慎重な読者として気になったのは、理想的すぎるアドラー思想を実践することの難しさについての記述が少なめなこと。本書の教えを「わかる」ことと「実行する」ことには大きな溝があると感じます。実生活での応用例がもう少し詳しければ、より実用的だったのではないでしょうか。 それでも、人間関係に悩むすべての人にとって、視点を大きく変えるきっかけになりうる良書です。慎重に検討してから読む価値は十分あると言えます。