12歳冬物語

12歳冬物語

澤田 徳子

出版社:文研出版 出版年月日:1993/10/01

文研出版 | 1993/10/01

5.00
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みんなの感想

感想

子どもの頃に読んだ冒険ファンタジーが無性に懐かしくなって、ふと手に取った一冊でした。 最初のページから引き込まれました。主人公の戸惑いと驚きがそのまま伝わってくるような文章で、自分も一緒に不思議な世界へ迷い込んだような感覚に。タンポポやウサギといった身近な存在が魔法のように変わっていく描写が、本当に素敵なんです。 大人になって読むと、単なる冒険物語ではなく、何か心の奥底に訴えかけるものがあるんですよね。忙しい日常を送っていると見落としてしまう、子どもの頃の純粋な驚きや喜びを思い出させてくれます。仕事で疲れた夜、ベッドでこの本を読んでいると、心がふわっと軽くなるのを感じました。 児童文学という枠にはおさまらない、万人向けの優しさと温かさがあります。年代を問わず、疲れた心に栄養をくれる素敵な作品だと思います。大切に手元に置いておきたい一冊になりました。