おい点P、動くんじゃねえ!

おい点P、動くんじゃねえ!

とけいまわり

出版社:晶文社 出版年月日:2025/12/12

晶文社 | 2025/12/12

3.50
本棚登録:2人

みんなの感想

感想

管理職になって部下の育成に関わるようになると、改めて「なぜそうなるのか」という根拠を説明できることの大切さを感じます。この本を手に取ったのも、子どもに算数を教える場面で「なんで分数の割り算はひっくり返すの?」と聞かれて、回答に詰まった経験からでした。 著者の語り口が実に親切です。数学嫌いの心理をきちんと理解した上で、「点Pが動くな」といった視覚的・直感的なアプローチで概念を再構築していく。単なる解法テクニックではなく、「なぜそこにその答えがあるのか」という本質的な理解へ導く構成になっています。 特に良かったのは、速さや食塩水といった文章問題の章。自分がなぜ苦手だったのか、その根っこが見えた瞬間、長年のモヤモヤが晴れた気がしました。実務的な思考力を求められる職にあると、こうした「ロジックの透明性」がいかに重要かが分かります。 専門知識がない人にも、親世代にも、本当に役立つ一冊。数学が得意な人にとっても、「なぜ人はここで躓くのか」を理解する手助けになるはずです。

感想

孫に「おばあちゃん、算数のここわかんない」と聞かれたことがきっかけで、この本を手に取ってみました。算数が苦手な大人向けの解説本ということで、興味を持ったんです。 分数の割り算やつるかめ算など、なぜそういう解き方をするのか、その理由を丁寧に説明してくれるのは良いですね。長年モヤモヤしていた部分がスッキリすることもありました。特に速さの問題については、わかりやすく図解してくれているので、孫にも説明しやすくなった気がします。 ただ、全体的には「可もなく不可もなく」という印象です。確かに理屈は理解できるんですが、ちょっと説明が細かすぎて、老眼の私には読むのが疲れるところもあります。もっとシンプルに、ポイントだけ押さえた内容でもよかったのかなあ。 それでも、算数に自信がない方や、子どもに教える立場の方には役立つ一冊だと思いますよ。気軽に読める参考書という感じで、パート帰りに少しずつ読むのには丁度いいですね。